こんにちは。図書館学習サポーター兼紙飛行機オタクのN.Dと申します。
今回は図書館の中の人から許可が下りたので、このブログにて大学入学以降ほとんど語ってこなかった紙飛行機について語ろうと思います。
私は小学校5年の時 (2010年) に紙飛行機を始め、2022年に初めて滞空時間部門で全国優勝を果たしました。もちろん現在も紙飛行機をやっているので、人生の半分以上を紙飛行機に費やしています。
こちらは2022年の8月に秋田で紙飛行機を飛ばした動画です。
この時の記録は19.62秒でした。
天候にも恵まれ、この日は最高で32.06秒飛びました。
最近になって、私がいつも髪を切ってもらっている床屋のお父さんから
「新大には紙飛行機の技術を残していかないの?」
とよく聞かれるのですが、紙飛行機に興味がある後輩がこの大学におらず何もできないのが現状です。
ということでもし紙飛行機の技術を修得したい方がいましたら、このブログを読んで参考にして頂けると幸いです。
1. 意外と奥が深い!! 紙飛行機の面白さについて
さて、みなさん、大学に入学してから紙飛行機を飛ばしたことはありますでしょうか?
ほとんどの学生は飛ばしていないと答えると思います。もし好きで飛ばしている学生がいたら友達になりましょう。
何故私だけこれほど紙飛行機にハマってしまっているのでしょうか。それはおそらく、「一人で探究できるから」です。
紙飛行機、特に滞空時間競技ではある程度までは「型」が決まっていて、その通り飛ばせば初心者の方でも10秒くらいは飛ばせます。
ですが、ギネス記録は皆さんご存じの通り29.2秒です。
この約10秒から29.2秒まで記録を伸ばすコツについては残念ながら公開されていません。
さらに、紙飛行機が上手い人は、自分なりのセオリーを持って紙飛行機と向き合っていることが多いので、人によって折り方や飛ばし方が違う場合が多々あります。
これ、凄く面白いですよね。
一人一人が各自で上手に飛ばす方法を考えて「ああでもない、こうでもない」と考えながら探究していける趣味って意外と少ない気がします。
私はこの雰囲気が凄く好きで、紙飛行機を辞められません。
多分死ぬまで紙飛行機やるんだろうな。。。
2. 紙飛行機を遠くまで飛ばしたい方 (距離競技編)
距離競技でオススメの機体がこちらの「スザンヌ」です。
中央図書館で借りられるこちらの本 (私がリクエストした本ではない) に折り方が記載してありますので、折り方は省略させて頂きます。
折る際の注意点は以下の通りです。
・緊張して手汗をかくと紙がたわんでしまうので、リラックスしてなるべく紙に手が触れる時間が少なくなるように折りましょう。
・折り目が歪まないように、折り目の真ん中から両端に向かって折り目を付けるようにしましょう。
・紙は平面では無く直方体だと考えてください。紙の厚みを考慮して1-2mmくらい間を空けて折りましょう。
・翼を折る時に爪でしっかり折り目を付けてしまうと、紙飛行機が浮き上がる力を有効利用できなくなります。翼を折る時は指の腹等でふわっと仕上げるのがコツです。
飛ばす際の注意点は以下の通りです。
・手首のスナップを使うのではなく、紙飛行機を前に押し出すような形で投げましょう。
・世界記録越えを狙う場合は肩の力が必要です。無理をしすぎるとケガをするので注意しましょう。
あとは実際に折って飛ばして、トライ&エラーを繰り返しているうちに上手くなれます。安定して20メートルくらい飛ばせるくらいになれば上出来です。
3. 紙飛行機をより長い時間飛ばしたい方 (滞空時間競技編)
滞空時間競技でオススメの機体は「へそ飛行機」です。
折り方はこちらのページが分かりやすいかなと思います。
私は改良版のへそ飛行機を使って、過去に紙飛行機大会の新潟県予選で優勝しました。
へそ飛行機で10-15秒飛ばすことが出来たら上出来です。
次は「スカイキング」に挑戦しましょう。
スカイキングの折り方はこちらのサイトが分かりやすいと思います。
スカイキングはブログ冒頭の動画で飛ばしていた機体と同じものです。
上手く調整すれば非常によく飛んでくれる機体です。
4. 紙飛行機を作る時のオススメの紙とサイズ
紙飛行機を折る時のオススメの紙は、折り紙ヒコーキ協会さんのサイトから購入できるサトウキビ由来のバガス紙です。
この紙は軽さと丈夫さを兼ね備えていて、特に滞空時間競技においては滞空時間を延ばすための重要な要素の1つにもなっています。
また、サトウキビ由来なので、外で飛ばした時に取れない場所に飛んで行ってしまっても自然に還る優れものです。
とはいえ、私自身、子供の頃は専用用紙なんて存在を知らなかったので、主にチラシを利用して紙飛行機を折っていました。
チラシを使う際は、表面がツルツルピカピカに加工されていると折り目が戻って上手く折れないので、表面がさらさらの紙を選んで使うと良いです。
紙のサイズについては、距離競技であればA4~A5、滞空時間競技であればA5をオススメします (私は普段A4コピー用紙を半分に切って使っています)。
ちなみに、正方形の折り紙は紙飛行機の出来上がりサイズが小さくなってしまい、飛ばなくなってしまうのであまりお勧めしません。
5. 紙飛行機の調整
作製した紙飛行機をそのまま飛ばしても調整をしていないので、おそらくそんなに飛びません。
例えばスカイキングでは、下の赤丸の部分 (専門用語で昇降舵と言う) を上下にひねって調整します (画像では少し上にひねっています)。
基本的には、この赤丸の部分を上にひねると紙飛行機が上に向かって飛び、下にひねると紙飛行機が下に飛びます。
紙飛行機の飛び方を見て丁度いい調整具合を見極められるようになると、非常に良いと思います。
また、紙飛行機は同じように折っていても折る人の癖や湿度・気温などの環境条件によって大きく飛び方が変わります。
なので、自分で折った紙飛行機を1回目に飛ばすときは、飛び方をよく観察してどこをどのくらい調整するのか (ひねるのか) 見極めることが大切です。
6. まとめ
このように紙飛行機は非常に奥が深いものです。
私は2019年の新潟予選会で優勝しておりますが、就職で県外に出るので今後新潟予選会に参加する可能性は低いと思っています。
なので新潟県在住の皆さんは2024年以降、新潟予選会で優勝できる確率が上がるかもしれません。
新潟県の皆さん、新潟大学の皆さん、暇な時間に外に出て、大空へ向かって紙飛行機を飛ばしてみてはいかがでしょうか。