Wordで数式を書くには(1)

こんにちは、自然科学研究科修士1年のR.Mです。

 

大学に入ると、PCでレポートを書く機会も増えると思いますが、数式を書くときに困った経験ありませんか?

またこれからそういう機会がありそうという方もいると思いますので、今回は、Wordで数式を書く方法と、覚えておくべきテクニックを紹介したいと思います!

 

数式の開き方

まず、Wordで「数式プレースホルダー」と呼ばれるものを開いてみましょう。

画面上部のバーから挿入、数式を押すと開くことができます。

ですが、数式を入力するたびに毎回マウスで操作するのは大変ですよね。

そこで、ショートカットを使いましょう!

Windowsでは、「Alt」+「Shift」+「-(ハイフン)」キーを入力すると出せます。

(Macでは、「Control」+「-」キーで出せます)

 

数式バーでできること

数式プレースホルダーを開いてみると、画面上部に数式バーが現れます。

これを使うと、さまざまな数式記号や、数式でよく現れるようなギリシャ文字などを入力することができます。

ただこれも、毎回マウスを使って入力するのは大変なので、キーボードだけで入力する方法として、コマンドを使う方法をこれからいくつか紹介しましょう!

 

数式を入力してみよう

数式プレースホルダーの中に文字を入力してみると、

こんな感じになります。数式プレースホルダー内のデフォルトは斜体です。

単位など立体に戻す必要がある場合は、ホームの中にあるこのボタンを使いましょう。

 

上付き・下付き文字

先ほどの数式の中にあった、\(x^2\)を入力するには、^(ハット)という記号を使います。数式プレースホルダー内に、x^2を入力してspaceキーを押すと、

のように、入力することが出来ます。また、下付きの記号を入力するには、_(アンダーバー)という記号を使います。

これらを同時に使うことも可能です。v_x^2と入力すれば、

という感じになります。

分数

分数を表示する場合には、数式プレースホルダー内で「/」を使います。

例えば、\(\frac{a}{b}\)を入力する際には、a/bを入力してspaceキーを押すと、

のように出来ます。分母や分子に複雑な式を入れる場合は、(複雑な数式)/(複雑な数式)のようにカッコで挟むと綺麗に入力できます。

 

関数記号など(sin,log,lim,etc...)

これらの記号は、立体で表示するのがルールですが、数式の機能を使うと自動で立体にすることが出来ます。

数式内でsinと入力してspaceキーを押すと、

のように、sinが立体になり、その後ろに入力するスペースが表示されます。これを使うと綺麗に書くことが出来ます。logや、limも同様です。

logの底を入力したり、極限の下に\(n\to\infty\)を入力したりする際には、下付き添字を入れる時に使った_(アンダーバー)で、

のようにすればできます。

ルート

ルートを入力するには\sqrtというコマンドを使います。

これを入力してみると、

のようになります。真ん中の形からカッコをつけてそのまま入力することもできます。

積分・和記号

積分は\intというコマンドで入力できます。

和記号は\sumというコマンドで入力できます。

これらの記号に範囲を付けたい場合は、^と_を使うことでできます。

行列

数式バーを使う方法

数式バーの右側に行列という項目があるので、これを開くと、

このようになります。空行列から一つ選んで、両端にカッコを付けてspaceキーを押すと、

のように、大きさを整えることが出来ます。それぞれの四角に成分を入力していけば、完成です。

行や列を増やしたり、減らしたりしたい場合は、成分を選択した状態で右クリックして、

この挿入や削除を使って消すことが出来ます。また、ここから成分の間隔なども調整できます。

 

コマンドを使う方法

\matrixというコマンドを使います。

まずは、例を見てみましょう。

数式プレースホルダー内に、(\matrix(1&2&3@4&5&6@7&8&9))と入力してみましょう。

(※プレースホルダー内では\matrixは■で表示されています。)

このように、入力できました。

ここで、

&は、右横の成分へ移動する役割

@は、次の行の一番左の成分へ移動する役割

というルールになっています。

 

まとめ

今回、様々な記号の入力方法を説明しました。

他にも便利な機能がたくさんありますが、それはまたの機会に紹介出来たらと思います。

 

参考:

図書館学習サポーター企画セミナーのスライド

URL:https://www.lib.niigata-u.ac.jp/learning_support/la_seminar2022.html#b

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