皆様こんにちは。図書館学習サポーターを務める現社研M1のK.Kです。
新潟大学は教育学部を有する総合大学ということで他学部でも教員免許を取得することができます。読んでくださっている方の中には進行形で教職を履修している方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は人文学部で、しかも文学専攻の私が教員免許を取得するために歩んだ修羅の道をご紹介していきたいと思います。記憶を辿って書いているので、数字や固有名詞が異なっている場合がございますがご了承ください。
先に一つ言わせてください。普通の人はほぼこんなことにはなりません。この記事を読んで、教職課程が無謀だから辞めようとは思わないでいただきたいです。「教員免許が取りたい!」「先生になりたい!」と言う人はぜひ頑張ってください。応援しています。今回の体験談はあくまで面白いものとして読むほうがいいかもしれません。
さて、本題ですがそもそも教員免許は小学校、中学校、高等学校とあり、中高は教科ごとに分かれています。小学校の免許は教育学部生のみ取得可能で、他学部は中学校と高校の免許を取得することになります。
私はこの中で「中学校社会」と「高等学校地理歴史」「高等学校公民」をとろうと考えました。理由は率直に社会が大好きだったからです。親に「教員免許はとっておけ」と言われたことも理由となり、私の教職課程生活が始まりました。
一年時というのは実際のところ負担はそこまでありません。「教職入門」と「教育・学校心理学B」(だったような気が)の必修二つと日本国憲法や英語、情報操作系の講義に健康スポーツ科学の講義、と卒業要件に回せるものも履修していきます。この時まではたくさんの仲間がいました。
ここからが問題だったのです。二年生になり専門科目をとれるようになったため履修単位数が跳ね上がります。
さらにここで大問題が起こります。
①「地歴」「公民」は必要科目が被らない。
②自分が文学を専攻してしまった。
順を追って説明しましょう。
まず一つ目。地歴と公民は同じ社会でも実質別の科目ということで必要単位数が実質二倍になってしまいました。国語や数学はトータル24でいいところを48単位追加になったということです。中学校社会はその分かなり楽にとることができます(必要単位が32であるため48の中からほとんどが被る)。
そして二つ目。専攻が歴史や哲学ならば「専門科目を履修しながら教職免許が取れる」のですが(というか普通はそうしますよね)文学専攻ゆえに専門講義はなに一つ教職に被りません。そのため一切被らず48単位分追加という事態に陥ったのです。
ものすごく大変でした。これに加えて教職の必修もかなり多くとんでもない数の単位が積み重なっていきます。
追い打ちをかけられます。
③仲間大量離脱
④コロナ
③は精神的にやられます。必要単位が多いことがわかると友人は教職を辞めてしまい、残った数人で孤独な戦いを強いられます。④は言うまでもないでしょう。強いて言うならば、コロナのせいでガイダンスが行われず、履修計画が狂ったことが大変でしたね。
このように2,3年は授業を大量にとり続ける生活でした。CAPをほぼ埋めて、3年では超過申請もしていました。夏休みもほとんど集中講義で大変でした。
普通に専門分野もあります。ゼミの予習も加わるので、、後はご想像にお任せします。
今回はひとまずこのあたりで区切ろうと思います。4年生編は次回お届けします。
最後に3年生までの方に向けたささやかなアドバイスを。
一 少なくても仲間を大切に
一緒に努力し、情報共有をする仲間がいることはとても大切です。単位数の確認や模擬授業の練習などができる仲間を見つけて大切にしてください。特に情報共有に関しては4年生以降大切になっていきます。
二 使えるものは使おう
アドバイスを聞いたり、授業案を添削してもらったりするために先輩に協力をお願いしてみてください。ゼミや部活、サークルの先輩ももちろんですが、そのために図書館サポーターもいます。図書館には参考書もたくさんあります。新大生の特権である図書館は特に活用をお勧めします。
私を含め、教員免許所有者はサポーターにいますので、これについてさらに詳しいことを聞きたい人はぜひデスクに足を運んでください!次回もお楽しみに。
おまけ
おすすめ参考書(次回以降も使えるものが含まれています)
・学習指導要領:古いものは大学図書館に所蔵してあります。模擬授業の構想用などに便利。新しいものも高くはないですし、Webでも参照できます。
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 | 新潟大学附属図書館 OPAC (niigata-u.ac.jp)
・新もういちど読む山川世界史 | 新潟大学附属図書館 OPAC (niigata-u.ac.jp)
教員を目指すならば世界史はぜひもう一度やり直してみてください。履修してない人はぜひ読んでみてください。
・世界史の考え方 | 新潟大学附属図書館 OPAC (niigata-u.ac.jp)
歴史総合について考えている本はたくさん出ています。新書を含めいろいろな本を読んでみてください。
学生で時間のあるうちに本をたくさん読むことが大切だと思います!ぜひいろいろな本を手に取ってください。