独学での国家総合職最終合格 & 省庁内々定体験記

 こんにちは。図書館学習サポーター・自然研M2のN.Dと申します。

 

 実は私、とある省庁の総合職の官庁訪問に参加し、無事に内々定を頂くことができました。今年度、新潟大学からの国家総合職試験合格者は35名で、うち32名が公務員講座受講生だそうです。

 

 

 実は私は公務員講座を受講していない謎の合格者3名のうちの1でもあります。そこで、何か書き残しておこうと思い、このブログを利用して官庁訪問体験記を書くことにしました (決してブログに載せるネタが無くて困っていた訳ではありません)。

 

 様々意見はあると思いますが、私は大学の講義を丁寧に勉強していれば公務員講座を受講しなくても総合職試験に合格可能だと思っています。「難しそうだから」「勉強しなきゃいけないから」「公務員講座に払えるお金が無いから」という理由で最初から国家公務員を諦めている方、是非このブログを読んで進路選択の幅を広げて頂きたいと思います。

 

国家総合職試験 (4-5月, 1次試験: 新潟市/2次試験: さいたま市)

 中央官庁を志望する学生が最初に乗り越えなければならない関門が人事院の国家総合職試験です。この試験に合格すると、官庁訪問 (各省庁の採用面接) に参加する権利を得ることができます。

 私が志望する省庁は

 

「国家総合職試験の席次や点数は採用に影響しない」

 

と採用のパンフレットに記載がありましたので、上位合格でなくとも合格点に到達すれば良い訳です。また、私の先輩が公務員講座を取らずに国家総合職試験に合格しているところを見ていたことを鑑み、公務員試験対策として厳しい勉強スケジュールを立てませんでした。

 

 代わりに大学の講義では楽単を多く履修して難しい科目を取り控えるなどは一切せず、なるべく体系的に履修を組むように意識しました。例えば、私の専門の農学部の植物系の講義を全て履修した上で、理学部の植物系や他プログラムの授業など自分の専門性を高めるために必要だと思った授業は積極的に履修してきました。公務員試験対策としても、研究を効率よく進める上でも体系的に学習を進めることは大事だったなと、M2になってようやく痛感しています (遅い)。

 

 以上が私の公務員試験対策ですが、皆さんの一生がかかっている試験ですので、心配な方は市販の過去問などを活用して公務員試験対策を行うべきだと思います。どのくらい公務員試験対策に時間とお金を割くか、しっかり考えましょう。私の場合は古本屋で中古の過去問集を買いましたが、あまり手を付けないまま終わってしまいました (悪い例)2次試験で東京に行く必要があるので、金銭面やスケジュール調整などしっかりすると良いと思います。

 

官庁訪問 (6月)

 官庁訪問は待ち時間が長かったり面接が連続したり、想像以上に大変でした。このブログを通して雰囲気だけでも掴んで頂ければと思っています。私の参加した官庁訪問は第1回戦 (いわゆる第1クール) から第3回戦 (3クール) までありました。怒涛の3日間で私が感じたことや気を付けたことなど、忘れないうちに書き残したいと思います。

1クール/ 11面接4

 1日目は怒涛の面接ラッシュでした。基本的に省庁に提出する身上書 (履歴書兼面接カードのようなもの) に沿って質問されて、それに答えるという形式でした。驚いたことに部屋が間仕切りで仕切られているだけでしたので隣で面接している方の声が聞こえましたが、それに負けないように明るくはきはきとした受け答えをするように頑張りました。面接官の方から逆質問されましたが事前に聞きたいことを考えてまとめていたので難を逃れました。。。

 ちなみに、身上書は大学のキャリアセンターの方から添削して頂きました (本当にありがとうございました!!)。新大生なら無料で添削して貰えるのでこれを使わない手は無いと個人的には思っています。面接については志望理由だけはすらすら話せるように覚えて、残りの質問については全てその場で考えて回答しました。準備が不十分だった可能性は否定できないですが一言一句覚えていないからこそ不自然な言葉遣いにならずに応対できたと思っています。

2クール/グループディスカッション1

 グループディスカッションは3-5人で30分程度話し合いを行い、議論をまとめて最終的に個人個人で発表するという形式でした。私はグループディスカッション無対策でしたが、なるべく建設的な議論を展開するために核心を突いた意見を出すよう努力しました。発言内容の質と頭を働かせて考える姿勢が大事だなと感じました。大学院での研究活動で培ってきた力が活かされた瞬間でした。

3クール/1対1面接2

 これまでの面接は基本的に身上書準拠で行われてきましたが、この面接はそうでは無かったです。私はこの面接が一番大変でした。ニュアンスとして「本当にウチの省で大丈夫?」というような質問が多く、回答するのに苦労するところもありましたが、真摯に回答するよう努めました。第3クールの終わりに内々定を告げられ、官庁訪問が終わりました。

  内々定確定後は先輩から最近のトピックについて説明がありました。大学院で研究をやっているとあまり耳に入って来ない情報を沢山教えて頂いて非常に勉強になりました。さらにその後、懇親会がありました。東京発新潟行の新幹線の終電はこのブログ執筆時点で21:40となっておりますが懇親会終了後に間に合うかどうか微妙です。私は都内のホテルにキャリーケースを取りに行く都合上どうしても間に合いませんでした。そのため、私のように懇親会を途中で抜けさせてもらうか、深夜バスや後泊のホテルを取るなどの対策が必要です (とはいえ内々定貰えるか事前に分からないですよね...)

 

おわりに

  最後に、官庁訪問で内々定を頂くことも大事なのですが、入省後に良い仕事をする事も大事だと思います。非常に長い採用プロセスを経て自分を選んでくれた方々を裏切らないためにも、入省後に最大限の力を発揮できるように努めましょう。また、私に国家総合職試験合格レベルの知識を授けて頂いた農学部生物資源科学プログラム (特に植物分野) の先生方に深く感謝致します。

 

追伸:新潟大学の学生なら、附属図書館に本の購入を依頼できる「学生希望図書リクエスト」というサービスを利用できます(My Library経由)。私も、後輩の皆さんが使えるように農学系の専門書を中央図書館にリクエストしておきましたので、有効活用してください。図書館学習サポーターデスクにて学修相談もお待ちしております。

www.lib.niigata-u.ac.jp

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